白鳥鈴奈詩集

オリジナルの詩とショートストーリー・・・生きる喜び。愛の言葉。時の流れるままに

Top Page › ポエム ›  「どんぐり拾った記憶と共に」
2015-09-03 (Thu)  19:20

 「どんぐり拾った記憶と共に」

 「どんぐり拾った記憶と共に」

 夏と秋が綱引きをして
 行ったり来たりしながらも

 夏の方が少しだけ優勢な
 風の強い日の午後だった

 私はいつも行く公園を
 愛犬と散歩をしていた

 セミたちも自分たちの存在を
 まだ懸命にアピールしていた

 落ちていた栗のイガイガを
 靴で踏んずけると 栗たちは

 風で早く落とされてしまったと
 ぐにゃっと顔をしかめてつぶやいた


 何度歩いたかわからない
 いつもの道が
 いつもとは少し違っていた

 細長く先がとがった
 リス色の木の実が
 道にコロコロ散らばっていた
 
 どこにでもある見慣れた
 どんぐりだった

 私たちは踏まないように
 さーっと通り過ぎた
IMG_7716m.jpg

 少し進むと
 グレーの帽子をかぶった
 青いちびっこのどんぐりたちと
 目があった

 私は腰をかがめて
 即座にいくつか拾った

 愛犬も真似をして
 口にぱくっと
 いれそうにするので注意した

IMG_7714m.jpg

 さらに進むと
 腹巻をまいた
 真ん丸い大きなどんぐりが
 地面にどすんと座っていた

 1つだけ拾った

IMG_7717m.jpg

 道を引き返す時
 最初に見て素通りした
 どんぐりもいくつか拾い
 私は愛犬と帰路を急いだ

 右手に愛犬のリード
 左手にどんぐり
 嬉しさをいっぱい
 ぎゅっとにぎりしめて

・・・・・・・
 昔 どこかの
 公園の森の中で
 
 みんなでドングリを
 一生懸命に探して拾っていた

 すると2人の大人の女性が
 私たちに笑いながら
 声をかけてきて

 持っていた
 ビニールに入った
 たくさんのどんぐりを
 渡してくれた

 どんぐりが
 まだ宝ものだった
 子供の頃の話

 きっとあの時のご婦人たちも
 子供の頃にドングリを拾って
 遊んだのだろう

 どんぐりを拾いながら
 遠い記憶の中のどんぐりも
 一緒に拾っていたのだろう

 2015.9.3 白鳥鈴奈


IMG_7719m.jpg
                  昨日の散歩にて拾ったどんぐり



最終更新日 : 2019-08-08