白鳥鈴奈詩集

オリジナルの詩とショートストーリー・・・生きる喜び。愛の言葉。時の流れるままに

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2015-08-29 (Sat)  19:47

「大根の歌」

「大根の歌」

ふかふかの 土布団の中で 寝ていたら

そりゃないでしょう おじいさん


寒いのに 僕をひっこぬき

寒さで ブルブル 震えたぼく 

頭は真っ青 体は真っ白


連れていかれた スーパーが

あったかいので うとうと台の上


見つからないよう 隠れていたのに

うっかり 誰かと 目があった


そりゃないでしょう おばあさん

にっこり ぼくをひとつかみ


気がつきゃ おばあさん家に 連れてかれ

いきなり物干し竿に つるされた


この間まで 気持ちよく 

あったかい 土布団に くるまっていたぼく


そりゃないでしょう おばあさん

ぼくは こんな寒い中 天日干し


この間まで 仲良しだった お日さまが

今は 僕を苦しめる


そりゃないでしょう おばあさん

ぼくは そのうち 干からびて

黄色い たくあんに なる運命

           白鳥鈴奈

・・・・・・・・・・・・
5年前に作ったお気に入りの詩歌です。

作った時のブログの記事を読み返してみると、こんなことが書いてありました。

 「昨日、出かけた帰り道のスーパーで一本88円の青首大根を見つけて大喜び。
 2本買って一本はつぼ漬けに、一本はたくあんにする予定。
 今、たくあんにする分を物干しにつるしています。それで大根の気持ちになって歌ってみました。」

詩を書いた時の状況や気持ちを書いておくのは、後から読み返した時いいですね。
だって、大根が一本88円で嬉しかったことなんて、すっかり忘れていましたから(^^)


最終更新日 : 2019-08-08