白鳥鈴奈詩集

オリジナルの詩とショートストーリー・・・生きる喜び。愛の言葉。時の流れるままに

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2015-08-21 (Fri)  23:55

「情けなさよ 愛しさよ」

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「情けなさよ 愛しさよ」

愛犬といつもの公園に
散歩に出かける

夏も終わりに近づき
セミたちは最後のエネルギーを
お腹からふりしぼり

木々の枝葉の間から
甲高い声が反響し
こぼれ落ちてくる

犬は一年に四季があることも
春と夏、秋と冬で
公園の様子が違っていることも
夏にはセミが鳴くも知らない

耳のいい犬にとって
背中の上の方から
ジリジリと降り注ぐ
甲高いセミの大音響を
とても奇妙に感じているかもしれない

今日はいつもより体を低くして
やや警戒して歩いているように見えた

そして落ちている小枝が足にふれた時
愛犬が少しスキップしたのを見た


3年前の夏の日のことを思い出す

友人と愛犬の散歩をしていた時のことだった

突然、ジっジっジーと音がした
と思うやバサバサっと地面から
何かが飛び去っていった

それは地面で寝ていた蝉だった

愛犬の足が触れたものだから
驚いて逃げだしたのだろう

そしてもっと驚いたのは
愛犬の方だった

その時の驚きようといったら
まるで漫画のようだった

前足を犬かきのようにして
スローモーションで空中を50cmほど
半円を描いて斜めに飛びあがった

その姿を見て
私は内心可愛いと思った

しかし隣にいた彼女は
思わずつぶやいた

(そんなことで驚くなんて)
「情けない犬!」

普通はそういう風に感じるものなのだと
その時はじめて知った


だが私はこうも思う

そんな愛犬の夏の日の光景こそ
いつか懐かしく愛しく
思い出しているに違いない

2015.8.20 白鳥鈴奈

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の散歩のことを詩にしたものです。
写真は詩の中の愛犬ルーです。臆病で甘えんぼです。
私の行くところ行くところ、そばにきたがります。
自分が上に座るためのクッション等を必ず口で運んでくるんですよ(笑)

余談ですが私は犬を二匹飼っています。二匹とも性格が正反対です。
一匹は気が強くわがままで、もう一匹は臆病で気が優しい(今日の詩の犬)です。
どちらも欠点があります。
どちらの方が可愛い?と聞かれたら即座にこう答えます。
どちらも同じように可愛く愛しいです。

私には弟がいます。性格が正反対です。
子供の頃から両親に比較されて嫌でした。

隣の部屋で両親が私がどうしたとか、弟がどうしたとか話しているのが
聞こえてくることがありました。
欠点を指摘されているようで嫌だったような記憶があります。

しかし、今ば、愛しい気持ちから話していたんだと思います。
二匹の愛犬の話を主人と話す時がそうだからです。

こんなことがあったよ、臆病だよねといいながら、可愛い、愛しいと思っています。
こんなところ、気が強いね、わがままだね、仕方ないねといいながら、やはり可愛い、愛しいと思っています。

これを読んでくださった方に伝えたかったのは・・・
他人はどう思うかはわかりませんが、
親は子供のどんな性格でもどんな時も愛していると思います。

言葉で補足しないで、詩で書けたらよかったです。そのうちに・・・

最終更新日 : 2015-08-21

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