白鳥鈴奈詩集

オリジナルの詩とショートストーリー・・・生きる喜び。愛の言葉。時の流れるままに

Top Page › ポエム › 「猫は見ている」
2015-08-11 (Tue)  11:12

「猫は見ている」

「猫は見ている」

ある夏の日の朝
旅先のホテルのレストランで
朝食をとっている時のことでした

外のテラスのパラソルの日陰で
一匹の猫が見えました

手足をだらんと伸ばして
こちらに背中をむけて
気持ちよさそうに寝ていました


猫を飼ったことのあるあなたは
言いました

猫は一番涼しい場所を
知っているんだよね


そこにもう一匹猫が
のっそりやってきて

安心しきって寝ている猫と
背中合わせに寝ころびました

IMG_7608.jpg

猫はじっとこちら側を
観察していました

ガラス越しの中にいる私たちを

ビー玉みたいな
その透き通る目で

時々、まだかといったように
目を閉じて

時々、そろそろかといったように
目を見開いて

何かを知っているように

何かを待っているように

ガラス越しに
こちら側を見ていました


今 私は見ています

テラスのガラス一枚を通して

カメラのレンズ一枚を通して

私の瞳のレンズを通して

ある夏の日の猫を
             2015.8.11 白鳥鈴奈
IMG_7606m.jpg








最終更新日 : 2015-08-12

Comment







管理者にだけ表示を許可