白鳥鈴奈詩集

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2013-01-10 (Thu)  00:16

童話「じゃがいも親子」

「じゃがいも家族」



女の子の家の畑の土の中。

じゃがいも家族が住んでたの。

みんな仲良くお手手をつないで。



ぐーぐー、すやすや。

じゃがいも坊やが寝ています。



つまんないよ。早く外に出たいよ~。

じゃがいも兄さんが言いました。



私もつまんないわ。どこかに行きたいわ。

じゃがいも姉さんが言いました。



静かにしなさい。坊やが目をさましちゃうじゃない。

じゃがいも母さんが言いました。




よく寝てよく食べて大きくなったら外に遊びに行こう。

じゃがいも父さんが言いました。



ああ、寒い、寒い。

洋服たくさん着てあったかそうですね。

土から顔だけだしている

ダイコンさんが言いました。



そうでもないさ。私も寒いよ、おお寒い。

こんな薄い洋服、何枚着てもおんなじさ。

ダイコンさんみたいな厚い洋服を着たいよ。

白菜さんが言いました。



あれ?上の方から 声がしたよ?



あれ?下の方から声がしたよ?



上にいるのは だーれ?



下にいるのは だーれ?



気になったじゃがいも兄さん。

土の中からひょこっと顔を出しました。



そこにいたのはダイコンさん。

大きな体に ごっつんこ。



挨拶するまもなく じゃがいも家族

お手手つないだ じゃがいも兄さんに ひっぱられ

父さん、母さん、姉さん、坊やも

みんなで ごっつんこ



坊やは 目をさまして おぎゃあ おぎゃあ

母さんは 坊やを起こしたと怒って ぷんぷんぷん

姉さんは こんな顔になってしまったと ぷんぷんぷん

父さんは 美人なダイコンさんにみとれて ニーコニコ



大丈夫?

心配して真っ青な顔のダイコンさん



じゃがいも母さん 坊やをあやし

痛いの痛いのとんでいけー

優しくほっぺにチューチューチュー



ネズミさんの声と間違えた猫さん

急いで走ってきて

じゃがいも兄さんに つまずいて

土の上にゴーロゴロ

にゃんにゃん 痛いにゃん にゃんにゃん 痛いにゃん



猫さんの声を聞いた犬さん

急いで走ってきて

じゃがいも姉さんに つまずいて

土の上にゴーロゴロ

わんわん 痛いわん わんわん 痛いわん



飼い犬の声を聞いた女の子

急いで走ってきて

じゃがいも母さんと坊やに つまずいて

土の上にゴーロゴロ

えんえん 痛い えんえん 痛い



女の子の声を聞いたお友達

急いで走ってきて 

じゃがいも父さんに つまずいて

土の上にゴーロゴロ

えへへえへへと照れ笑い



ネズミさんも猫さんも女の子も友達も

みんなが 土の上にゴーロゴロ



じゃがいも家族も 土の上にゴーロゴロ

たんこぶいっぱいこしらえ ぼーこぼこ



そのお顔を見て みんなが大笑い



大根さんも白い歯を見せ大笑い



白菜さんも洋服一枚脱いで大笑い



つられてじゃがいも家族も

ゴロゴロ、転がりながら大笑い

最終更新日 : 2015-08-04

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