白鳥鈴奈詩集

オリジナルの詩とショートストーリー・・・生きる喜び。愛の言葉。時の流れるままに

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2019-10-04 (Fri)  17:45

詩 「そろそろ」


「そろそろ」

今日は涼しいので
窓を開けて網戸越しに
スズメたちを見ていた。

もっと近くでみたいと
私は そろそろと近寄っていった。

まだ、大丈夫。もっと。
もっと。

ワン!ワワン!
犬の大きな声に驚いて
スズメたちは一斉に飛んでいってしまった。

私は知っている。
木の枝の上から見下ろしているのを。
ほんの5分もしたら
戻ってくるかもしれない。
そうしたいに 違いない
座布団を折り畳んで
寝たふりしよう。

心地よいそよ風に頬をなでられ
ウトウトとして気がつくと
コツ。コツ。トン。トン。
音がする。

もしや?
ゆっくり体を回して
頭をあげて見てみると
すぐそこで
またスズメが黙って
静かに食べている。

私を起こさないために?
私に気がつかれないために?
なんてことは ないだろうけど

声をひそめていても
そのかわいい小さなくちばしと
小さなあんよの
小さな音で
あなたたちのこと
わかってしまうのよ。

白鳥鈴奈

最終更新日 : 2019-10-04

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